1977年のアメリカでは、どんな音楽がヒットしていたのでしょうか。
Billboardの年間シングルチャートを見ると、その年に人々がどんな音楽を聴いていたのかがよくわかります。
ラジオから流れるヒット曲、レコードショップに並ぶシングル盤、そしてダンスフロアを盛り上げた音楽。
ヒットチャートは、その時代の空気をそのまま映す「音楽の記録」とも言える存在です。
1977年は、ディスコ・ミュージックが大きく広がり始め、ソウルやポップス、ロックが絶妙に混ざり合った時代でした。夜のダンスフロアでは新しいリズムが生まれ、ラジオからは甘いバラードが流れ、カーラジオではロックが鳴っていた。そんな音楽の多様性が、1977年のヒットチャートには色濃く表れています。
この記事では、1977年のBillboard全米年間シングルチャートTOP10を紹介しながら、その年の音楽シーンを振り返っていきます。
この記事を読むとわかること
- 1977年Billboard年間ヒット曲TOP10と代表曲!
- 1977年全米ヒット曲100曲ランキング一覧!
- ディスコブームやスター・ウォーズなど1977年洋楽トピック!
- 1977年 Billboard年間シングルチャートTOP10一覧
- 1977年全米ヒット曲ランキングTOP10
- 1位 Tonight’s the Night (Gonna Be Alright) / Rod Stewart
- 2位 I Just Want to Be Your Everything / Andy Gibb
- 3位 Best of My Love / The Emotions
- 4位 Evergreen (Love Theme from A Star Is Born) / Barbra Streisand
- 5位 Angel in Your Arms / Hot
- 6位 I Like Dreamin’ / Kenny Nolan
- 7位 Don’t Leave Me This Way / Thelma Houston
- 8位 (Your Love Has Lifted Me) Higher and Higher / Rita Coolidge
- 9位 Undercover Angel / Alan O’Day
- 10位 Torn Between Two Lovers / Mary MacGregor
- TOP10以外にも注目のヒット曲
- 1977年の音楽シーンの特徴
1977年 Billboard年間シングルチャートTOP10一覧
- 1位 Tonight’s the Night (Gonna Be Alright) / Rod Stewart
- 2位 I Just Want to Be Your Everything / Andy Gibb
- 3位 Best of My Love / The Emotions
- 4位 Evergreen (Love Theme from A Star Is Born) / Barbra Streisand
- 5位 Angel in Your Arms / Hot
- 6位 I Like Dreamin’ / Kenny Nolan
- 7位 Don’t Leave Me This Way / Thelma Houston
- 8位 (Your Love Has Lifted Me) Higher and Higher / Rita Coolidge
- 9位 Undercover Angel / Alan O’Day
- 10位 Torn Between Two Lovers / Mary MacGregor
1977年全米ヒット曲ランキングTOP10
1位 Tonight’s the Night (Gonna Be Alright) / Rod Stewart
1977年の年間チャート1位に輝いたのは、ロッド・スチュワートの「Tonight’s the Night (Gonna Be Alright)」です。1976年末から1977年にかけて爆発的な人気を集め、Billboard Hot100で8週間1位を記録しました。
甘く語りかけるようなボーカルとスローなメロディーが特徴で、恋人との特別な夜をテーマにしたロマンティックなバラードとして広く親しまれました。70年代らしい情感豊かなポップバラードの代表的なヒット曲です。
2位 I Just Want to Be Your Everything / Andy Gibb
アンディ・ギブのデビューシングル「I Just Want to Be Your Everything」は、1977年を象徴するポップヒットのひとつです。ビージーズのバリー・ギブが作詞・作曲・プロデュースを担当しました。
ディスコの影響を感じさせるリズムと甘いメロディーが特徴で、アンディ・ギブはこの曲で一躍スターとなりました。ビージーズ・ファミリーの時代が始まったことを象徴する楽曲でもあります。
3位 Best of My Love / The Emotions
女性R&Bグループ、エモーションズの「Best of My Love」は、明るく爽やかなディスコソウルの名曲です。モーリス・ホワイト(Earth, Wind & Fire)がプロデュースを手掛け、1977年に全米1位を獲得しました。
軽快なリズムと美しいコーラスが魅力で、ディスコ時代の到来を感じさせる代表的なヒット曲のひとつです。
4位 Evergreen (Love Theme from A Star Is Born) / Barbra Streisand
映画『スター誕生(A Star Is Born)』の主題歌として制作されたバーブラ・ストライサンドの「Evergreen」は、1977年のアカデミー歌曲賞を受賞した名曲です。
壮大で美しいメロディーとストライサンドの圧倒的な歌唱力が印象的で、映画音楽としてだけでなくポップチャートでも大成功を収めました。
5位 Angel in Your Arms / Hot
女性ボーカルトリオHotによる「Angel in Your Arms」は、1977年に大ヒットしたポップバラードです。恋愛の裏切りをテーマにした歌詞が共感を呼び、多くのリスナーに支持されました。
キャッチーなメロディーと印象的なコーラスが特徴で、70年代ポップスの雰囲気をよく表したヒット曲です。
6位 I Like Dreamin’ / Kenny Nolan
ケニー・ノーランの「I Like Dreamin’」は、幻想的な雰囲気を持つポップバラードです。柔らかなメロディーと優しい歌声が特徴で、1977年のラジオで頻繁に流された人気曲でした。
ノーランはソングライターとしても成功しており、この曲は彼の代表作として知られています。
7位 Don’t Leave Me This Way / Thelma Houston
テルマ・ヒューストンの「Don’t Leave Me This Way」は、ディスコブームを象徴する楽曲のひとつです。パワフルなボーカルと躍動感のあるビートで、ダンスフロアで大人気となりました。
この曲はグラミー賞も受賞し、現在でもディスコクラシックとして高く評価されています。
8位 (Your Love Has Lifted Me) Higher and Higher / Rita Coolidge
リタ・クーリッジの「(Your Love Has Lifted Me) Higher and Higher」は、ジャッキー・ウィルソンの名曲をカバーした作品です。明るく力強い歌声が魅力で、1977年のポップチャートで大きな成功を収めました。
ソウルの要素を持ちながらもポップスとして親しみやすい楽曲で、幅広いリスナーに支持されました。
9位 Undercover Angel / Alan O’Day
アラン・オデイの「Undercover Angel」は、1977年に全米1位を獲得したポップソングです。夢の中に現れる天使をテーマにしたユニークな歌詞が印象的で、当時のラジオで大きな人気を集めました。
軽快なメロディーとストーリー性のある歌詞が魅力で、70年代ポップスの代表的なヒット曲のひとつとなっています。
10位 Torn Between Two Lovers / Mary MacGregor
メアリー・マクレガーの「Torn Between Two Lovers」は、二人の男性の間で揺れる女性の心情を描いたバラードです。1977年に全米1位を獲得し、多くのリスナーの共感を呼びました。
シンプルで優しいメロディーと繊細な歌声が印象的で、1970年代ポップバラードを代表する楽曲として知られています。
TOP10以外にも注目のヒット曲
その年のチャートには、TOP10以外にも多くの名曲がランクインしています。
1977年のBillboard年間チャートを11位から100位まで見渡してみると、70年代ポップス黄金期を象徴するアーティストたちの名曲が数多く並んでいます。
例えばABBAの「Dancing Queen」や「Knowing Me, Knowing You」は、この時代のポップミュージックを代表する世界的ヒット曲です。スウェーデン出身のABBAは70年代後半に世界的な人気を確立し、キャッチーなメロディーと洗練されたポップサウンドで世界中のチャートを席巻しました。
また、スティーヴィー・ワンダーの名盤『Songs in the Key of Life』からもヒット曲がランクインしています。このアルバムは70年代を代表する作品の一つであり、彼はこの時期にグラミー賞の主要部門を次々と受賞し、まさに黄金時代を迎えていました。
ロックの分野では、イーグルスの歴史的アルバム『Hotel California』からも複数のヒット曲がチャート入りしています。タイトル曲「Hotel California」はもちろん、「New Kid in Town」なども大ヒットし、70年代アメリカンロックの象徴的存在となりました。

同じくロックシーンでは、フリートウッド・マックのアルバム『Rumours』からもヒット曲が登場しました。このアルバムは世界的な大ヒットとなり、「Dreams」や「Go Your Own Way」などの楽曲がラジオで頻繁に流れ、70年代ポップロックの歴史に残る作品となっています。
テレビの人気ドラマからもヒット曲が生まれています。アメリカの人気ドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」のテーマ曲はテレビ視聴者の間で人気を集め、テレビとポップミュージックの結びつきを象徴する存在となりました。
R&Bの分野では、コモドアーズがヒットを連発していました。グループの中心人物であるライオネル・リッチーは、この時期から作曲家としての才能を発揮し始め、やがて80年代のポップシーンを代表するスターへと成長していきます。
さらに1977年は映画音楽も注目を集めた年でした。ジョージ・ルーカス監督の映画『スター・ウォーズ』が公開され、世界的な社会現象となります。この映画のメインテーマをディスコ風にアレンジした「Star Wars Theme / Cantina Band」もヒットし、オリジナルのサウンドトラック盤もチャート入りするなど、映画音楽の人気の高さを示しました。


映画関連の楽曲としては、カーリー・サイモンが歌う007映画『The Spy Who Loved Me』のテーマ曲「Nobody Does It Better」も大きな人気を集めました。この曲は007シリーズのテーマ曲の中でも特に評価が高く、現在でも多くの音楽ファンに愛されています。
一方で、1970年代前半から人気を誇っていたベイ・シティ・ローラーズの勢いもまだ続いていました。アイドル的な人気を誇った彼らの楽曲もチャートに登場し、ティーンエイジャーを中心に根強い支持を集めていました。
さらにこの年は、後にハードロック界で重要な存在となるフォリナーがデビューし、「Feels Like the First Time」などの楽曲がチャート入りしました。彼らはその後も数多くのヒット曲を生み出し、80年代ロックシーンを代表するバンドへと成長していきます。
ディスコブームの中心にいたKC and the Sunshine Band。この曲はフロアを熱狂させるグルーヴを持ち、1977年の夜を象徴する一曲となりました。軽やかでありながら中毒性のあるリズムは、まさに“踊るための音楽”そのものです。
ブルー・アイド・ソウルの代表格、ホール&オーツによる大ヒット曲。軽快で洗練されたサウンドの裏にあるのは、どこか皮肉を含んだ歌詞。ポップでありながら少しだけ苦味を残す、そのバランスがこの時代らしさでもありました。
レオ・セイヤーの優しい歌声が印象的なバラード。遠く離れた恋人への想いを静かに歌い上げるこの曲は、1977年のラジオから何度も流れ、リスナーの心にそっと寄り添いました。
映画『カー・ウォッシュ』の主題歌としてヒットしたこの曲は、ファンクとディスコの魅力が詰まった一曲。明るく弾けるようなリズムは、働く人々の日常さえも軽やかに彩ってしまう力を持っていました。
このように1977年のチャートは、ディスコ、ソウル、ポップス、ロック、映画音楽など、実に多彩なジャンルの名曲が同時にヒットしていた時代でした。TOP10だけでなく、11位から100位までを眺めてみると、70年代音楽の豊かさと広がりを改めて感じることができます。
本国アメリカではイマイチでしたが、日本では洋楽チャートで1位になる等のヒット曲でした。フォーリーブスも日本語でカバーしていました。
1977年の音楽シーンの特徴
その年の音楽トレンド
1977年はディスコミュージックが急速に広がり始めた時代でした。ダンスクラブやディスコが人気を集め、リズムを重視した楽曲が多くチャートに登場しました。一方で、ソフトロックやポップバラードも人気を保ち、多様な音楽が共存していました。踊るための曲もあれば、誰かを思い出すための曲もあります。1977年のチャートは、そのどちらも同じように鳴っていました。
人気アーティストの活躍
この年は、マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーなどのR&Bアーティストに加え、ロッド・スチュワート、フリートウッド・マック、イーグルスといったロック系アーティストも大きな成功を収めました。また、アンディ・ギブのような新しいスターも登場しました。
音楽と社会背景
1977年は映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の公開によってディスコ文化が世界的に広がった年でもあります。ダンスミュージックはクラブだけでなくポップチャートにも影響を与え、音楽とファッション、カルチャーが密接に結びつく時代となりました。
この記事のまとめ
- 1977年のBillboard年間ヒット曲TOP10を紹介!
- 全米年間シングルチャート100曲を一覧で解説!
- ディスコとポップスが広がった70年代黄金期!
- ABBAやEaglesなど名アーティストが多数登場!
- スター・ウォーズなど映画音楽のヒットも話題!

