ジョンレノンとヨーコオノが1969年に発表した『ウェディング・アルバム』は、ふたりの結婚と愛を記録したコンセプチュアルな作品です。
このアルバムは一般的な音楽作品とは異なり、音やアートで二人の思想を表現した実験的な内容となっており、現在でもLPレコードとしてコレクターに高い人気を誇ります。
本記事では、ジョンレノンとヨーコオノの『ウェディング・アルバム』LPについて、その内容や仕様、入手方法や価値まで詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- ジョンとヨーコの「ウェディング・アルバム」の全収録曲とその意味
- 初回LP仕様の豪華な付属品と再発盤との違い
- 中古市場での価格相場や購入時のチェックポイント

『ウェディング・アルバム』は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが1969年にリリースした三部作の最後の共同アルバムです。
その内容は従来の音楽アルバムとは一線を画し、ふたりの愛と平和のメッセージを強く打ち出したコンセプチュアルな構成が特徴です。
このLPには音楽というよりも芸術作品としての思想的価値が色濃く反映されています。
サウンドではなく「記録」としての価値
アルバムのA面には、レノンとオノがただひたすら「ジョン」「ヨーコ」と呼び合う録音が収録されています。
これは当時ふたりが行っていたアート活動「ベッド・イン」と同様に、愛を世界に発信する試みとして企図されました。
一般的なポップアルバムとは大きく異なり、個人の記録やメッセージとしての役割が強調されているのが最大の特徴です。
トラックの詳細とユニークな構成
LPのB面には、アムステルダムでのベッド・インの模様がドキュメンタリー風に収録されており、環境音やふたりの対話、記者とのやり取りなどがリアルに記録されています。
実際の結婚証明書の読み上げや、ハネムーンの一部始終を記録したような構成は、非常に実験的でユニークです。
これにより、『ウェディング・アルバム』は音楽的完成度ではなく芸術性・コンセプトで語られることの多い作品となっています。
『ウェディング・アルバム』全収録曲とその解説
| トラック番号 | タイトル | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | John & Yoko(ジョンとヨーコ) | アルバムのA面全体を占める20分以上の録音で、ふたりが名前を呼び合うだけの構成。声のトーンや抑揚、間の取り方によって、愛、喜び、怒り、哀しみなどのあらゆる感情表現が込められている。 |
| 2 | Amsterdam(アムステルダム) | ベッド・イン中のインタビューや音環境を記録したドキュメント音源。 平和や愛について語るふたりの声を中心に構成され、当時の活動の雰囲気がそのまま伝わってくる。 |
| 3 | Who Has Seen the Wind?(風を見たことがある?) ※ボーナストラック | ヨーコ・オノの作詞による穏やかな詩的作品。ジョンのバックアップによるメロディと共に、やさしい歌声が心に響く一曲。 |
| 4 | Listen, the Snow is Falling(雪が降っているのが聞こえる?) ※ボーナストラック | 幻想的で美しい曲調。 ヨーコ独自の世界観が表現されており、B面シングルとしても評価が高い。 |
| 5 | Don’t Worry Kyoko(京子ちゃん心配しないで) ※ボーナストラック | ヨーコの娘・京子に捧げられた作品で、叫ぶようなボーカルが印象的。 前衛芸術としての要素が強く、一般的な楽曲とは一線を画す。 |
オリジナルLPには1・2曲目のみが収録されていますが、CD再発盤には3〜5のボーナストラックが追加されています。
この追加楽曲によって、ヨーコ・オノの音楽的側面やジョンのサポートとのコントラストがより楽しめる内容となっており、再発盤の価値が非常に高く評価されています。
『ウェディング・アルバム』は音だけでなく、パッケージそのものがアート作品として高く評価されています。
1969年当時のオリジナルLPは、結婚式を模した豪華な仕様となっており、ジョンとヨーコが発信した「愛と平和」のメッセージが形として封入されています。
その後の復刻盤でも、この仕様を再現したバージョンがあり、コレクターやファンにとってはパッケージ自体が大きな魅力となっています。
豪華な装丁:写真、ポスター、記録集
オリジナルのボックスセットには、以下のような特典が封入されていました:
- ジョンとヨーコの結婚証明書のコピー
- ポストカードや折りたたみポスター
- 新聞記事の複製冊子(当時の報道のコラージュ)
- 「Bagism(バギズム)」と書かれた紙袋
これらはすべて、ふたりの思想や哲学を表現するための一部であり、アルバムそのものが「人生のイベント=芸術」という考え方の体現でもあります。
初版と再発盤の違い
1969年の初版LPと、2000年代以降に発売された再発盤では、素材や付属品の再現度に違いがあります。
初版にはオリジナルの厚紙ボックスに収められた各種印刷物が含まれており、非常に凝った作りです。
一方で再発盤は、紙ジャケット仕様など簡易的な構成のものも多く、コレクターの間では初版の方が遥かに価値が高いとされています。
また、50周年記念盤にはボーナストラックが含まれていないバージョンも存在するため、購入時には内容の確認が必要です。
『ウェディング・アルバム』はそのユニークな構成とアート性から、リリース当時は賛否が分かれたものの、現在ではコレクターズアイテムとして非常に高い評価を受けています。
とくにオリジナルLP盤や、再発時の限定仕様盤などは、中古市場でも高値で取引される傾向があります。
ここでは、実際の市場価格と、価値が上がる要素についてご紹介します。
Discogsなどでの取引価格と相場
中古レコードの専門サイトDiscogsによると、オリジナルのUK盤(1969年Apple Recordsリリース)は、状態により15,000円〜50,000円ほどで取引されています。
美品で付属品が全て揃っている場合はさらに高騰することもあり、近年では海外オークションで10万円近くの値が付くケースも報告されています。
再発盤(紙ジャケット仕様や50周年記念盤)はおおむね2,000円〜7,000円前後で安定して流通しており、ファン向けとしては手が届きやすい価格帯です。
プレミア価値がつくバージョンとは?
市場で最も価値が高いのは、初回プレスのUK盤で、以下の条件が揃うとプレミアがつきやすいです:
- 外箱、証明書、ポスターなどの付属品がすべて完品
- レコード盤にキズが少なく再生良好
- マトリックス番号に初回仕様の刻印がある
逆に、付属品欠品や盤質に難があるものは、大幅に価値が下がる傾向があります。
また、1997年や2001年のCD再発盤でも、一部は廃盤化により高騰しているものもあるため、LP以外でも注目すべきアイテムと言えます。
『ウェディング・アルバム』は現在も入手可能ですが、どのバージョンを購入するかによってその価値や満足度は大きく異なります。
ここでは、中古市場での探し方や、購入時に確認すべきポイントについて詳しく解説します。
コレクター向け・初心者向けに分けて考えることが重要です。
中古市場での見つけ方と信頼できる販売元
入手手段として主に以下のような選択肢があります:
- Discogs、eBay、ヤフオクなどの海外・国内オークションサイト
- AmazonやHMV、タワーレコードなどのCD/レコード通販
- 中古レコード専門店やレコードフェアでの直接購入
特に海外版を購入する際は、送料や関税、商品の状態、付属品の有無などを慎重に確認する必要があります。
信頼できる出品者は、写真付きで細かい説明を掲載していることが多く、レビューや評価のチェックも欠かせません。
状態確認でチェックすべきポイント
レコードやCDを購入する際には以下のポイントを確認しましょう:
- 外箱やジャケットの破れ・汚れがないか
- 付属品(証明書、ポスター、冊子など)がすべて揃っているか
- 盤面の状態(スリキズ、再生に支障がある傷)がないか
- 盤質評価(Mint, VG+, VG など)が明記されているか
また、海外盤にはリージョンや規格違いによる再生不良もあるため、購入前に使用機器との互換性を確認するのもポイントです。
価格だけでなく、全体的なコンディションと安心感を重視して選ぶことが、後悔のない購入につながります。
『ウェディング・アルバム』は、ジョン・レノンとヨーコ・オノの愛と思想を形にした、唯一無二のアート作品です。
その内容は音楽アルバムというよりも、人生の記録、平和運動の象徴、そして芸術表現としてとらえるのがふさわしいでしょう。
入手する際には、そのバージョンや付属品、状態を見極めることが大切です。
この記事でご紹介したポイントをおさらいすると、以下のようになります。
- 全収録内容は2曲+CD再発盤ではボーナストラック3曲
- 初回LPは豪華なボックス仕様で非常にコレクター価値が高い
- 中古市場では価格・付属品・盤の状態に大きな差がある
- 購入は信頼できる販売元を選び、細部までチェックを
そして何よりも、この作品は「音楽作品として評価するものではない」とも言われる一方で、ジョンとヨーコの世界観を体感する入口として、今もなお多くの人の心を惹きつけています。
コレクション目的でも思想理解でも、手に取ってみる価値は十分にあります。
ぜひ、ご自身のスタイルでこの異色のアルバムを体験してみてください。
この記事のまとめ
- ジョンとヨーコの愛を形にした実験的アルバム
- 収録曲は「ジョンとヨーコ」「アムステルダム」など
- 再発盤には3曲のボーナストラックも収録
- 初回LPは豪華仕様でコレクター垂涎の一品
- Discogsでは状態良好なものは高額取引される
- 購入時は付属品の有無と盤質の確認が重要
- 音楽としてだけでなくアート作品としても価値あり

