1961年10月5日に公開された映画『ティファニーで朝食を』.
この記事では、映画『ティファニーで朝食を』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ティファニーで朝食を』の予告編
「永遠の妖精」オードリー・ヘプバーン主演による不朽の名作として知られるラブストーリーです。オードリー・ヘプバーンと言えば、まず「ローマの休日」を思い浮かべる方が多いでしょう。そして彼女が演じてきたのは「清楚で純粋な女性」ばかりでした。しかし、この映画でオードリー・ヘプバーンが演じるのは「言い寄ってくる男どもから、お金をたかって生きている家出女」という役柄です。つまり、これまでの役柄とは正反対の女性を演じているのです。オードリー・ヘプバーンの新たな一面と魅力を切り開いた記念碑的作品であり「ローマの休日」と並ぶ代表作となった作品です。またタイトルともなった、あまりにも有名なオープニングシーンは必見です。
映画『ティファニーで朝食を』のあらすじ(ネタバレなし)
ニューヨークのアパートで暮らすホリーはお金持ちと結婚することを夢みていました。ホリーには軍隊にいる兄がおり、その兄と暮らすのが夢で、それでお金が欲しかったのです。そのアパートにポールが引っ越してきます。ポールは作家ですが年上マダムの浮気相手をしてお金をもらっているヒモ男でもありました。二人は段々と仲良くなりポールは本気でホリーを好きになります。しかしホリーはブラジルの大金持ちと婚約。そこへ兄の戦死電報が届きます。泣き崩れ暴れるホリー。そこへ警察が来てホリーを逮捕します。毎週、刑務所に面会に行くとお金をくれていた男は麻薬組織のボスだったのです。何とか保釈されたホリーをタクシーに乗せ帰るポールはブラジルからの手紙を読み、破談になったことを伝えます。混乱するホリー。遂にポールはホリーを怒鳴りつけタクシーを降りてしまいます。怒鳴られて冷静になったホリーは遂に本当に自分に必要な物は何かに気づきます。
映画『ティファニーで朝食を』の解説
アカデミー賞で主題歌賞と作曲賞を受賞、全米脚本家組合賞も受賞、全編を通じてメインテーマとなるムーンリバーは音楽の最高峰であるグラミー賞も受賞しています。
この作品の主演を既に世界的な大スターであったオードリーに依頼するには「相当な勇気と努力が必要だった」そうで、引き受けたオードリーも相当に不安だったそうです。当初はマリリン・モンローを主演とする案もあったそうですが、この映画の主演女優は「シャープでタフな女性」である必要があると考えた制作側はマリリン・モンローでは弱い、と考え他にシャーリー・マクレーン、ロースマリー・クルーニー、ジェーン・フォンダなどが候補に上がりましたが、意を決してオードリーに依頼することにしたそうです。今、あらためて、この映画を見てみると、それがいかに正しい決断であったかが分かります。
映画『ティファニーで朝食を』のみどころ
「古き良き時代のアメリカ」である1961年の作品ですので現代の感覚から見たらストーリーの設定や展開は「ありきたり」に見えてしまうかもしれません。また過激なシーンに慣れた現代の映画ファンには「物足りない」と感じるシーンもあるでしょう。しかし映画というのは見た人に何かを感じてもらうためのものだ、と考えた場合、この映画は現代でも「見る価値のある映画」となります。何故なら、この映画は全編にわたってオードリー・ヘプバーンの魅力が溢れているからです。それまでは想像も出来なかった「だらしないオードリー」が、どれくらい魅力的であるかは、この映画を見た人だけが知ることなのです。また、この映画には当時のハリウッド映画特有のコミカルな小技が詰め込まれており、特にパーティーのシーンの面白さは今、見ても「えっ!」と思うような内容になっており一見の価値があります。
映画『ティファニーで朝食を』の感想
この映画のタイトル名を知らない映画ファンはいないでしょう。あまりにも有名な作品だからです。しかし実際に見た事のある人は案外に少ないのはないでしょうか? 確かに年々、新しい表現手法が生み出され過激な表現も多い現代の映画から見たら「古き良き時代のハリウッド映画」は物足りなく感じる部分も多いでしょう。しかしオードリー・ヘプバーンのデビュー作である「ローマの休日」は今でも通用する作品であり「TVでちょっとだけ見た」と言う方も多いと思います。映画とはこうであらねばならない、ということはありません。存分にオードリー・ヘプバーンの魅力を見てみたいのであれば絶対にお勧めの作品です。
映画『ティファニーで朝食を』の登場人物・キャスト
ホリー・ゴライトリー:オードリー・ヘプバーン
ポール・バージャク:ジョージ・ペパード
2E:パトリシア・ニール
ドク・ゴライトリー:バディ・イブセン
ユニオシ, I.Y. :ミッキー・ルーニー
O・J・バーマン:マーティン・バルサム
ホセ・ダ・シルヴァ・ペレイラ:ホセ・ルイス・デ・ヴィラロンガ
メグ:ドロシー・ホイットニー
サリー・トマト:アラン・リード
ティファニーの店員:ジョン・マッギーヴァー
映画『ティファニーで朝食を』のスタッフ
監督:ブレイク・エドワーズ
製作:マーティン・ジュロウ、リチャード・シェファード
脚本:ジョージ・アクセルロッド
原作:トルーマン・カポーティ
撮影:フランツ・プラナー、フィリップ・H・ラスロップ
美術:ハル・ペレイラ、ローランド・アンダーソン
編集:ハワード・スミス
特殊効果:ジョン・P・フルトン
セット:サム・カマー、レイ・モイヤー
衣装監督:イーディス・ヘッド
ヘプバーンの衣装:ユベール・ド・ジバンシィ
パトリシア・ニールの衣装:ポーリーン・トリジェール
録音:ヒューゴー・グレンツバック、ジョン・ウィルキンソン
音楽:ヘンリー・マンシーニ
主題歌『ムーン・リバー』
作曲:ヘンリー・マンシーニ
作詞:ジョニー・マーサー
歌:オードリー・ヘプバーン

