ピンクフロイドのアルバム「神秘」は、1968年に発表された初期の代表作です。
本作は、バンドメンバーがそれぞれ手掛けた楽曲を含み、ピンクフロイドの音楽性が大きく変化する過渡期を示しています。
この記事では、アルバム「神秘」の特徴や収録曲、そして現在の評価について詳しくご紹介します。
- アルバム「神秘」全収録曲とその特徴
- シド・バレット脱退後のバンドの変化
- 実験的サウンドとプログレッシブへの進化

- アルバム「神秘」スタジオ盤の収録曲解説
- 「光を求めて」 – “Let There Be More Light”(ロジャー・ウォーターズ作)
- 「追想」 – “Remember a Day”(リチャード・ライト作)
- 「太陽讃歌」 – “Set the Controls for the Heart of the Sun”(ロジャー・ウォーターズ作)
- 「コーポラル・クレッグ」 – “Corporal Clegg”(ロジャー・ウォーターズ作)
- 「神秘」 – “A Saucerful of Secrets”(バンド全員作)
- 「シーソー」 – “See-Saw”(リチャード・ライト作)
- 「ジャグバンド・ブルース」 – “Jugband Blues”(シド・バレット作)
- ピンクフロイド アルバム「神秘」収録曲まとめ
アルバム「神秘」スタジオ盤の収録曲解説
ピンク・フロイドのセカンドアルバム『神秘』(原題:A Saucerful of Secrets)は、シド・バレット脱退前後の過渡期に制作された重要な作品です。
サイケデリックな音世界と、実験的なアプローチが融合したこのアルバムは、後のプログレッシブ・ロックへの布石ともいえる内容となっています。
ここでは、収録曲それぞれについて、最新情報を基に詳しく解説していきます。
「光を求めて」 – “Let There Be More Light”(ロジャー・ウォーターズ作)
オープニングを飾るこの曲は、重厚なベースリフとサイケデリックな雰囲気で聴く者を引き込みます。
ウォーターズらしいストーリーテリングが展開され、宇宙をテーマにした歌詞が印象的です。
ギルモアのギターもここで本格的にアルバムに加わり、新体制ピンク・フロイドの幕開けを告げます。
「追想」 – “Remember a Day”(リチャード・ライト作)
ライトが手がけた「追想」は、郷愁を誘うメロディと、夢幻的なオルガンが特徴です。
この楽曲では、まだシド・バレットがギターで参加しており、過去へのノスタルジーが全体を包みます。
なお、ドラムはプロデューサーのノーマン・スミスが担当しています。
「太陽讃歌」 – “Set the Controls for the Heart of the Sun”(ロジャー・ウォーターズ作)
ウォーターズの代表曲のひとつで、重く深いリズムとミステリアスなサウンドが支配する楽曲です。
この曲のみ、バレットとギルモアのギターが共存しているとされ、バンド全員のエネルギーが結集した貴重な記録でもあります。
中国古典詩を引用した歌詞も、異国情緒を醸し出しています。
「コーポラル・クレッグ」 – “Corporal Clegg”(ロジャー・ウォーターズ作)
風刺的な内容を持つこの曲は、第一次世界大戦で負傷した兵士を題材にしています。
ウォーターズのブラックユーモアが色濃く出た作品であり、軍隊のブラスバンド風のアレンジもユニークです。
コーラス部分では、バンド全員が陽気に歌っているのが特徴です。
「神秘」 – “A Saucerful of Secrets”(バンド全員作)
アルバムのタイトル曲であり、12分近い壮大なインストゥルメンタル組曲です。
「起承転結」を意識した4部構成になっており、戦争をテーマにした音のドラマが展開されます。
建築科出身のメイスンとウォーターズが、まるで設計図を書くように曲の流れを設計したと言われています。
「シーソー」 – “See-Saw”(リチャード・ライト作)
ライトによるこの曲は、幻想的なメロディとアレンジが際立っています。
「シーソー」というタイトルの通り、バランスや揺れ動く心情がテーマになっています。
ファルフィッサ・オルガンの音色が楽曲に独特の浮遊感を与えています。
「ジャグバンド・ブルース」 – “Jugband Blues”(シド・バレット作)
シド・バレットがバンド脱退前に残した最後の作品です。
内面の混乱と孤独感が、直接的に反映された歌詞と、奇妙な展開が印象的です。
曲中に登場する救世軍のブラスバンドは、バレット自身の発案によるものであり、彼の芸術性と精神世界を象徴しています。
ピンクフロイド アルバム「神秘」収録曲まとめ
ピンク・フロイドのセカンドアルバム『神秘』は、シド・バレット脱退という危機を乗り越えながらも、バンドが新たな方向性を模索した重要な作品です。
収録曲には、ウォーターズ、ライト、バレットそれぞれの個性が色濃く表れ、サイケデリックからプログレッシブへの移行を感じさせる内容となっています。
ここでは、アルバム全体の魅力と意義について総括していきます。
実験と挑戦の融合:スタジオとライブの魅力
『神秘』では、メンバー各自の作曲能力が試され、バラエティに富んだ楽曲が収録されました。
一方で、バンド全体で制作した「神秘」では、グループとしての結束力も垣間見ることができます。
実験精神に富んだアプローチは、後のライブパフォーマンスやアルバム制作にも大きな影響を与えました。
今こそ再評価したい「神秘」の世界
リリース当時は評価が分かれた本作ですが、今改めて聴くと、その革新性と大胆さに驚かされます。
サイケデリックからプログレッシブへと進化する過程を体感できる貴重な一枚であり、ピンク・フロイドのファンならずとも一聴の価値があります。
今こそ、このアルバムが持つ神秘的な魅力を再評価すべき時かもしれません。
- ピンク・フロイドのアルバム「神秘」の全収録曲を解説!
- シド・バレット脱退によるバンドの転機を紹介!
- スタジオ盤とライブ盤それぞれの特徴を解説!
- ウォーターズ、ライト、バレットの個性に注目!
- プログレッシブ・ロックへの道を切り開いた作品!
- 「神秘」は今こそ再評価されるべきアルバム!

