1987年に開催された「Prince’s Trust Concert 1987」は、チャールズ皇太子が設立した慈善団体による伝説的なチャリティーイベントです。
この年はジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、フィル・コリンズといった豪華な顔ぶれが揃い、特にジョージとクラプトンが同じステージに立つ「奇跡の瞬間」が語り草となっています。
また、日本放送版DVDの存在やセットリストの違いも注目されており、ファンなら見逃せない内容です。本記事では、その舞台裏と感動を余すことなくお届けします。
- ジョージとクラプトンの共演の歴史的意義
- プリンス・トラスト1987の全収録曲と見どころ
- 日本放送版DVDの価値と入手ポイント
ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンが共演した名場面とは
1987年の「プリンス・トラスト・コンサート」で、ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンが共演したシーンは、今なお多くの音楽ファンの記憶に刻まれています。
この年の目玉ともいえる二人の同時出演は、ビートルズ時代からの深い縁があったことに加え、ステージ上での空気感や演奏の熱量によって、一夜限りの奇跡と称されるほど印象的なものでした。
なかでも「While My Guitar Gently Weeps」の演奏では、オリジナルの録音時と同じくクラプトンがギターソロを披露し、その音色がジョージのボーカルと交わる瞬間には、歴史の重みすら感じさせる緊張感が漂っていました。
収録曲全曲紹介|ディスク別ガイド
本ボックスセットは全4面構成で、1987年のプリンス・トラスト・コンサートの豪華共演を余すところなく収録しています。
ここでは全収録曲を面ごとに整理し、それぞれの意味と聴きどころを簡潔に紹介します。
ディスク1|開幕を彩るポップ&ソウル、ニューウェーブからバラードまでの名曲群
- Running In The Family / Mark King & Mike Lindup:レベル42の代表曲を2人で再現。軽快なグルーヴで幕開け。
- If I Was / Midge Ure:哀愁漂うシンセ・ポップで一気に空気を変える名演。
- Behind The Mask / Eric Clapton:YMO原曲の英国的解釈。クラプトンのギターが冴える。
- You’ve Lost That Lovin’ Feelin’ / Phil Collins & Paul Young:ソウルクラシックを二人の個性でしっとりと聴かせる。
- Stand By Me / Ben E. King:オリジナルシンガーによる感動のセルフカバー。
- Misfit / Curiosity Killed The Cat:80s UKポップの香り漂うアーバンサウンド。
- Wonderful Tonight / Eric Clapton:極上のスローバラードで観客の心を包み込む。
- Don’t Look Down / Go West:ポップで華やかなステージ映えする一曲。
- Invisible / Alison Moyet:深く響くボーカルが心に残るミディアムナンバー。
- Through The Barricades / Spandau Ballet:社会派バラードとしての完成度が光る。
ディスク2|社会的メッセージと熱量の高い中半とビートルズレジェンドと感動のエンディング
- So Strong / Labi Siffre:人種差別をテーマにした力強いメッセージソング。
- Run To You / Bryan Adams:アリーナロック全開のエネルギッシュなパフォーマンス。
- Saturday Night’s Alright For Fighting / Elton John:パーティー感満載の爆発的な盛り上がり。
- It’s The Same Old Song~I Can’t Help Myself~Reach Out I’ll Be There / Phil Collins & Paul Young:モータウンメドレーが会場を一体化。ライブ感が最高に楽しい。
- Your Song / Elton John:バラードの名曲が深く染みる一幕。
- The Wanderer / Dave Edmunds & Bryan Adams:50年代ロックンロールへのオマージュ。
- While My Guitar Gently Weeps / George Harrison:クラプトンとの再共演で生まれた奇跡の一曲。
- Here Comes The Sun / George Harrison:優しさに満ちた名演で観客を包み込む。
- With A Little Help From My Friends / Ringo Starr & All Stars:全員参加による感動のラストナンバー。涙腺崩壊間違いなし。
- God Save The Queen / Buddy Curtess & The Graahoppers:イギリスらしさ満点の締めくくり。
「While My Guitar Gently Weeps」で魅せた魂のギター
この楽曲は、ジョージがビートルズ時代に手がけた屈指の名作です。
1987年のステージでは、クラプトンが当時と同様にリードギターを担当し、魂のこもったソロを聴かせてくれました。
観客はもちろん、共演していたミュージシャンたちも息を呑むような一体感があり、演奏そのものがライブ全体のハイライトとなっていました。
クラプトンがジョージに捧げたソロの真意とは
このライブは、単なるパフォーマンスにとどまらず、クラプトンからジョージへのリスペクトが音に込められていたと感じました。
というのも、ステージ上のクラプトンは、ジョージを支えるような立ち位置で演奏に徹しており、友情と敬意を込めたギターの音色が随所に見受けられたからです。
この時期、二人はジョージのアルバム『Cloud Nine』の制作も共に行っており、音楽的にも精神的にも特別な信頼関係が築かれていたことが感じ取れます。
プリンス・トラスト1987に出演した豪華アーティストたち
「プリンス・トラスト・コンサート1987」は、イギリス音楽界を代表するアーティストたちが一堂に会した特別なイベントでした。
ビートルズのメンバーであるジョージ・ハリスンやリンゴ・スターに加えて、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、フィル・コリンズなどの大物アーティストたちがステージに立ちました。
これほどの顔ぶれが揃うライブは、後にも先にもほとんど例がなく、まさに“奇跡の夜”と呼ぶにふさわしい豪華さです。
リンゴ・スターが会場を沸かせた名曲とは
リンゴ・スターはライブ終盤、「With A Little Help From My Friends」を熱唱し、観客と出演アーティストを巻き込んだ大合唱を巻き起こしました。
彼の親しみやすいキャラクターと、あの名曲のメッセージ性が相まって、会場は一体感に包まれました。
さらにこの曲では、ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、ジェフ・リンらが1本のマイクを囲んでコーラスを披露するという、夢のような瞬間が演出されました。
エルトン・ジョン、フィル・コリンズらのステージ構成
エルトン・ジョンは「Your Song」や「Saturday Night’s Alright (For Fighting)」といった代表曲を披露し、抒情的な世界観からアップテンポなロックナンバーまでで観客を魅了しました。
フィル・コリンズはドラマーとしてだけでなく、ボーカルパフォーマンスでも圧巻の存在感を見せ、「You’ve Lost That Lovin’ Feelin’」ではポール・ヤングとの息の合ったデュエットが大きな話題となりました。
また、ミッジ・ユーロやマーク・キング、ブライアン・アダムスなども参加し、時代を象徴するアーティストたちのパフォーマンスが次々と繰り広げられる、贅沢な構成となっていました。
日本放送版DVDの価値と入手情報
「プリンス・トラスト1987」には、日本独自のテレビ放送版DVDが存在しており、コアなファンの間で高い人気を誇っています。
これは1987年9月18日・19日の2夜連続で、日本の民放テレビ局によって特別編集されたバージョンを収録したものです。
正規品とは異なる構成や字幕付き映像、そして80年代後半の放送クオリティを維持した高画質が注目されており、いまや貴重なコレクターズアイテムとなっています。
放送されたのはどのバージョン?オリジナルとの違い
この日本放送版は、オフィシャルDVDとは明らかに編集意図が異なります。
具体的には、放送時間枠の都合で一部の楽曲がカットまたは順番が入れ替えられており、独自の曲順と構成で仕上げられています。
また、2日間にわたる公演の映像がミックスされており、ジョージ・ハリスンの衣装が途中で変わるなど、放送ならではの演出もファンにとっては興味深い要素です。
映像の質・字幕・パッケージ仕様について
驚くべきは、1987年当時のエアチェック映像とは思えないほどの高画質が保たれている点です。
映像は、マニアによって録画・提供されたVHSマスターからプレスDVD化されており、色あせも少なく非常に鮮明。
さらに日本語字幕も収録されており、英語に不慣れなファンにも優しい仕様です。
パッケージはギフト向けの簡素なものながら、50セット限定という希少性もあり、中古市場では高値で取引されることもあります。
入手方法と注意点
現在このDVDは、一般的な販売ルートでは入手困難で、中古ショップやオークション、フリマアプリなどでの流通が中心です。
ただし、非公式商品ゆえに品質や正規性にばらつきがあるため、購入時には出品者の評価やレビューを十分に確認することが重要です。
また近年では、映像の一部がYouTubeなどにアップされるケースもありますが、著作権上のリスクがあるため視聴や保存には注意が必要です。
プリンス・トラスト1987はなぜ語り継がれるのか
「プリンス・トラスト1987」は単なるチャリティーコンサートではなく、音楽史に残る奇跡的な瞬間がいくつも生まれた特別なイベントでした。
この年ならではの出演者、演奏曲、そして舞台裏の人間関係までもが、音楽ファンの心を今なお惹きつけてやまない理由です。
チャールズ皇太子とダイアナ妃の臨席、当時の社会背景、音楽シーンの潮流すべてが交差したこの一夜は、時代の象徴であり、文化の遺産といえるでしょう。
一夜限りの奇跡的コラボが生んだ感動
この公演の最大の魅力は、ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの共演をはじめとした、普段は見ることのできないアーティストたちの交差にあります。
特に「With A Little Help From My Friends」で、ジョージ、リンゴ、クラプトン、エルトン・ジョン、ジェフ・リンが一つのマイクで歌う姿は、映像を通して何度観ても胸が熱くなります。
まさにこの瞬間こそが、「語り継がれるライブ」としての最大の所以だと言えるでしょう。
ジョージとクラプトンの関係性が映すロックの歴史
この共演には、音楽的な意味以上に、友情と信頼の絆が刻まれています。
かつてジョージは「バングラデシュ・コンサート」でクラプトンを支え、今度はクラプトンがジョージを支える立場にある。
この相互の助け合いは、まさにロックの精神そのものです。
その意味で、「プリンス・トラスト1987」は単なるイベントではなく、世代とジャンルを超えたロックの継承を体現した場でもありました。
ジョージとクラプトンが並ぶ奇跡の瞬間―プリンス・トラスト1987のまとめ
「プリンス・トラスト1987」は、音楽史に残る豪華な出演陣と感動的な共演が詰まった歴史的なチャリティーイベントでした。
特にジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンが同じステージに立ち、「While My Guitar Gently Weeps」を披露した場面は、音楽ファンにとって永遠に語り継がれる奇跡の瞬間です。
その背景にあった友情や相互の敬意、さらには音楽を通じた支援活動の精神も含めて、このイベントはただのライブ以上の意味を持っていました。
また、日本放送版DVDという特別なバージョンの存在により、当時の感動を今もなお手に取るように体験できるという点でも、時代を超えた価値を感じさせます。
プリンス・トラスト1987は、音楽が持つ力、つながり、そして希望の象徴として、これからも多くの人に再発見され、愛されていくことでしょう。
もしまだこのライブをご覧になっていないのであれば、ぜひ一度触れてみてください。その一瞬一瞬が、音楽の本質を教えてくれるはずです。
- プリンス・トラスト1987の全貌を解説
- ジョージとクラプトンの共演シーンを紹介
- 全アーティストとセットリストを網羅
- 日本放送版DVDの内容と希少性を解説
- 語り継がれる理由とライブの意義を考察

