1976年4月7日に公開された映画『大統領の陰謀』。
この記事では、映画『大統領の陰謀』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『大統領の陰謀』の予告編
ワシントンD.C.にあるウォーターゲートビルに奇妙なテープが貼られることから、物語は始まります。民主党全国委員会本部に侵入した5人の男が逮捕されますが、ワシントン・ポスト紙の社会部記者2人は、窃盗目的で押し入ったと思われた容疑者たちが多額の所持金を持っていた事と、所持品の中に無線機や35ミリカメラが含まれていたことなどから、踏み込んだ取材を始めます。
映画『大統領の陰謀』のあらすじ(ネタバレなし)
ワシントン・ポスト紙の社会部記者ボブ・ウッドワードと社会部長であるハワード・ローゼンフェルドは、窃盗目的で押し入ったと思われた容疑者たちに別の疑惑を感じ、さらに共和党系の弁護士が裁判の傍聴に来ていたことを発見し、不自然さを覚えます。このことから、単なる侵入事件ではないことを直感し、踏み込んだ取材を始めるのでした。
少しずつ現れ始めた情報提供者から、真実に辿り着こうとする2人に、当然の如く、圧力がかかります。それも政権から非難を浴び、CIA、FBIなどの捜査機関さえニクソン政権に牛耳られようとしていました。
それでも2人の記者は真実を求め続けます。
映画『大統領の陰謀』の解説
ウォーターゲート事件の真相を突き止め、ニクソン大統領を失脚に追い詰めた二人の新聞記者を描いた実話である原作本「大統領の陰謀 ニクソンを追いつめた300日」を映画した物語。
製作をウォルター・コブレンツが、配給をワーナー・ブラザースが請け負い、アメリカでは1976年4月7日に、日本では同年8月7日に公開されました。
第49回アカデミー賞において8つのノミネーションを受け、作品賞、監督賞、助演男優・女優賞、脚色賞、録音賞、美術賞、編集賞を受賞しました。
またニューヨーク映画批評家協会賞においても、作品賞、監督賞、助演男優賞を受賞しています。
映画『大統領の陰謀』のみどころ
取材を進めていくと、現大統領であるリチャード・M・ニクソン再選委員会の選挙資金の動きに不自然さがあることに行き着きます。そしてそのことが侵入事件の全貌へと繋がっていることに気付きます。
事実関係の調査を済ませると、事件を記事にします。すると、ワシントン・ポスト紙はニクソン政権から直接、非難と冷笑を浴びる羽目に追い込まれます。さらには情報を提供してくれたはずの人にも証言を翻され、記者たちは窮地に立たされます。
しかし、記者たちは、合衆国憲法修正第一条で保証されている「報道の自由」を守り続けます。
やがて、2人の報道が発端となり、世論を動かし、大統領の側近や政府高官など事件関係者たちは起訴され有罪となります。
真実の前に憚る権力と、それでもなお真実を求める記者たちの情熱が交錯する姿が心を打つ物語です。
映画『大統領の陰謀』の感想
報道の自由とは何か、知る権利とは何か、を考えさせられる映画でした。そして、そんな大それたものでなくても、真実を求めるという情熱に心を動かされる物語です。
嘘は、それも自分の欲を貫くために吐いた嘘は見破られるものです。それを突き止めたいと翻弄する記者たちが、最後には真実が残ることを語りかけているようでした。
映画『大統領の陰謀』の登場人物・キャスト
ボブ・ウッドワード:ロバート・レッドフォード
カール・バーンスタイン:ダスティン・ホフマン
ハリー・M・ローゼンフェルド:ジャック・ウォーデン
ハワード・シモンズ:マーティン・バルサム
ベン・ブラッドリー:ジェイソン・ロバーズ
ディープ・スロート:ハル・ホルブルック
ジュディ・ホバック:ジェーン・アレクサンダー
ダーディス:ネッド・ビーティ
ヒュー・スローン:スティーヴン・コリンズ
デボラ・マリー・スローン:メレディス・バクスター
ケイ・エディ:リンゼイ・クローズ
ポール・リーパー:F・マーリー・エイブラハム
ヒュー・スローンの弁護士:ジェームズ・カレン
映画『大統領の陰謀』のスタッフ
監督:アラン・J・パクラ
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
原作:カール・バーンスタイン、ボブ・ウッドワード
『大統領の陰謀 ニクソンを追いつめた300日』
製作:ウォルター・コブレンツ
音楽:デヴィッド・シャイア
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:ロバート・L・ウォルフェ

