1979年8月15日に公開された映画『地獄の黙示録』。
この記事では、映画『地獄の黙示録』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『地獄の黙示録』の予告編
「本物にして最後の映画。アメリカ映画史上最高傑作。」
ベトナム戦争後期に軍からカーツ大佐の暗殺指令を受けたウィラード大尉。哨戒艇で大河を遡り目的地に辿り着くまでの道程で、彼は複数の狂気に直面することになります。
戦争によって引き起こされた惨状に動揺するウィラードに暗殺対象であるカーツが語りかけた言葉とは……
映画『地獄の黙示録』の映画のあらずじ(ネタバレなし)
舞台はベトナム戦争後期にあたる1969年。
米軍の上陸から数年が経過し、膠着しつつある状況で、アメリカ陸軍所属の空挺将校ベンジャミン・L・ウィラード大尉が一つの指令を受けたことによって物語が幕を開けます。それは軍の命令を無視し続けているウォルター・E・カーツ大佐の暗殺指令でした。
かつてはグリーンベレーの隊長として活躍していた凄腕の軍人であるカーツ大佐。上層部の命令を無視してカンボジアのジャングルに王国を築くなどの常軌を逸した行動に対し、遂にゴーサインが出された形。
しかし、この指令が思わぬ狂気を引き寄せることになります。
映画『地獄の黙示録』の解説
今作の原案はジョゼフ・コンラッドが書き上げた小説『闇の奥』で、こちらはアフリカの奥地に居る人物を救出するために船乗りの主人公が河を遡っていく物語。
『地獄の黙示録』もまた、コンラッドのように特定の人物を探して闇に足を踏み入れるストーリーです。
監督のフランシス・フォード・コッポラが『闇の奥』だけでなく他の作品からも着想を得て独自の映画に仕上げているのが本作の特徴といえます。
『地獄の黙示録』は公開された1979年にカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞。さらにアカデミー賞でも8部門でノミネートされて音楽賞と撮影賞を受賞しました。
映画『地獄の黙示録』のみどころ
戦争を描いたシーンでは映像と音響にこだわっているため必見です。特に空撃や銃撃シーンは火薬の量が凄まじく、アカデミー賞の音楽賞や撮影賞を獲得した所以がわかります。
優雅なクラシック音楽とは対照的に広がる眼下の惨状は見るものに強い衝撃を与えるでしょう。監督のフランシス・フォード・コッポラ氏を筆頭とするスタッフのこだわり具合に思わず仰天してしまう作品です。
劇場で鑑賞せずとも画面から放出される戦争の大迫力に虜になること間違いナシです。『地獄の黙示録』を視聴する際は音のボリュームを大きくして楽しむと、映画をさらに楽しめます。
映画『地獄の黙示録』の感想
とにかく戦争によって引き起こされる人間の狂気を巧みに表現した作品です。
些細な行動を楽しみたいがためにヘリコプターで人を攻撃する部隊や司令官を失った部隊の狂気に、ウィラード大尉だけでなく画面の前の視聴者も呑まれてしまいそうになるほどの臨場感がありました。
戦争の惨劇を淡々と伝える映画ではなく、誰もが持つ人間の狂気を体現した名作といえるでしょう。
ドアーズの”The End”が非常に映画に合っていて、戦争の狂気を駆り立てられます。
映画『地獄の黙示録』の登場人物・キャスト
ウォルター・E・カーツ大佐:マーロン・ブランド
ビル・キルゴア中佐:ロバート・デュヴァル
ベンジャミン・L・ウィラード大尉:マーティン・シーン
ジェイ・シェフ・ヒックス:フレデリック・フォレスト
ランス・B・ジョンソン:サム・ボトムズ
タイロン・クリーン・ミラー:ローレンス・フィッシュバーン
ジョージ・チーフ・フィリップス:アルバート・ホール
ルーカス大佐:ハリソン・フォード
報道写真家:デニス・ホッパー
コーマン将軍:G・D・スプラドリン
CIAエージェント:ジェリー・ジーズマー
コルビー大尉:スコット・グレン
マイク:ケリー・ロッサル
映画『地獄の黙示録』のスタッフ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:ジョン・ミリアス/フランシス・フォード・コッポラ/マイケル・ハー
音楽:カーマイン・コッポラ/フランシス・フォード・コッポラ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
編集:リチャード・マークス/リサ・フラックマン/ジェラルド・B・グリーンバーグ/ウォルター・マーチ

